胃平滑筋腫の2例
胃平滑筋腫は非癌性胃腫瘍としては比較的しばしばみられるが, 腫瘍が大きくなると良性と悪性の鑑別が困難なものである. われわれは最近胃平滑筋腫の2症例を経験したので報告する. 「症例」(症例1)追○シ○, 71才, 女子(主訴)吐血, 下血. (現病歴)入院2週間前, 左示指を切り疼痛軽減の目的で鎮痛剤を大量服用した. 入院8日前, 吐血, 下血大量あり輸血によりシヨツク状態を脱し入院した. (既往歴)喘息(家族歴)特記すべきことはない(入院時所見)体格中等度, 眼瞼結膜に貧血あり, 腹部には腫瘤を触知せず. 血圧は最高血圧100前後で, 胸部には異常所見を認めない. (術前諸検査)赤血球276...
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Veröffentlicht in: | 医療 1971/02/20, Vol.25(2), pp.133-136 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 胃平滑筋腫は非癌性胃腫瘍としては比較的しばしばみられるが, 腫瘍が大きくなると良性と悪性の鑑別が困難なものである. われわれは最近胃平滑筋腫の2症例を経験したので報告する. 「症例」(症例1)追○シ○, 71才, 女子(主訴)吐血, 下血. (現病歴)入院2週間前, 左示指を切り疼痛軽減の目的で鎮痛剤を大量服用した. 入院8日前, 吐血, 下血大量あり輸血によりシヨツク状態を脱し入院した. (既往歴)喘息(家族歴)特記すべきことはない(入院時所見)体格中等度, 眼瞼結膜に貧血あり, 腹部には腫瘤を触知せず. 血圧は最高血圧100前後で, 胸部には異常所見を認めない. (術前諸検査)赤血球276万, 白血球5,600, 血色素量44%, ヘマトクリツト25%, 0型, 屎, 尿に異常なく, 肝機能および心電図は正常である. 血清LDH190単位, 血清鉄72μg/dl, 胃液検査(低酸). (胃X線所見)図1のごとく立位充盈像で胃角上部小彎側にニツシエ様陰影を認める. 辺縁はきわめて平滑である. (胃内視鏡所見)胃角上部小彎, やや前壁よりに半球状の隆起を認め, 表面は平滑で性状は周辺粘膜とあまり変らない. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.25.133 |