肺結核患者の手術前後における肺洗滌液の表面活性と換気機能との関係について
肺結核の外科療法において手術により招来される肺代謝機能の変化についての報告はまだない. われわれは肺の活発な代謝機能1)2)の一端として肺Surfactantの手術前後における変化を追究する目的で, 肺洗滌液を手術後に意識下に採集してその表面張力を測定するとともに肺洗滌液採集時の肺換機気能との関係について検討を加えたので報告する. 「研究対象および研究方法」国立療養所村松晴嵐荘で昭和41年以降3年間に行なわれた外科治療例のうち, 術後6ヵ月以上経過したときの肺洗滌液の表面張力が測定してある16例を主要な対象とした. 術前術後にわたって資料のそろう7例の他に術前のみ肺洗滌を施行した5例と手術予定...
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Veröffentlicht in: | 医療 1970-11, Vol.24 (11), p.915-918 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 肺結核の外科療法において手術により招来される肺代謝機能の変化についての報告はまだない. われわれは肺の活発な代謝機能1)2)の一端として肺Surfactantの手術前後における変化を追究する目的で, 肺洗滌液を手術後に意識下に採集してその表面張力を測定するとともに肺洗滌液採集時の肺換機気能との関係について検討を加えたので報告する. 「研究対象および研究方法」国立療養所村松晴嵐荘で昭和41年以降3年間に行なわれた外科治療例のうち, 術後6ヵ月以上経過したときの肺洗滌液の表面張力が測定してある16例を主要な対象とした. 術前術後にわたって資料のそろう7例の他に術前のみ肺洗滌を施行した5例と手術予定でありながら手術をしなかった4例を手術前の症例に加えた. 手術の内訳は胸成術2, 肺葉切除術11, 肺部分切除術1, カゼクトミー2である. 肺洗滌液は術前3ヵ月以内および術後6ヵ月以上経過した時に採集した. 4%キシロカインによる喉頭, 気管の表面麻酔後にメトラ氏カテーテルを術側肺に挿入し, 約150mlの生食水を用いて約50mlの肺洗滌液を採集した. |
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ISSN: | 0021-1699 |