腫瘍組織とFlumejodin螢光(実験的研究)
生体螢光染色剤が, 悪性腫瘍組織親和性物質として近来種々の面から研究されている. 1957年にRall一派1)がTetracycline(「TN」と略記す)投与患者の剖検に際し, その腫瘍組織が紫外線下に黄色螢光を呈することを認めた. 1962年木下,2)3)土井4)はMercurochrome(disodium-2, 7-dibromo-4-hydroxy-mercurifuo-rescein, 「MF」と略す)が, 紫外線下にEhrlich皮下腫瘍に限局した黄色螢光を発する事実を発見した. 松岡5)は1966年, 生体螢光染色剤MFの螢光学的分析, MF投与実験腫瘍の螢光分析, 腫瘍組織細...
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Veröffentlicht in: | 医療 1970/11/20, Vol.24(11), pp.893-897 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 生体螢光染色剤が, 悪性腫瘍組織親和性物質として近来種々の面から研究されている. 1957年にRall一派1)がTetracycline(「TN」と略記す)投与患者の剖検に際し, その腫瘍組織が紫外線下に黄色螢光を呈することを認めた. 1962年木下,2)3)土井4)はMercurochrome(disodium-2, 7-dibromo-4-hydroxy-mercurifuo-rescein, 「MF」と略す)が, 紫外線下にEhrlich皮下腫瘍に限局した黄色螢光を発する事実を発見した. 松岡5)は1966年, 生体螢光染色剤MFの螢光学的分析, MF投与実験腫瘍の螢光分析, 腫瘍組織細胞内の螢光分布などに関する基礎的実験を行ない報告した. われわれはMercurochromeに類似の構造式を有するFlumejodin(Dijodoxymercurifluorescendinatrium, 「FF」と略す)が, きわめて特異的に腫瘍組織に親和し, Flumejodinを投与された腫瘍組織が紫外線下に腫瘍に限局した黄色螢光を呈することを発見し, FFの螢光学的分析, FF投与腫瘍組織螢光の理学的および螢光学的分析について基礎的実験を行ない, 興味ある知見を得たので報告する, |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.24.893 |