胆石症の超音波診断
超音波の応用は近年魚群探知器, 測深機などに広く応用に供され, その技術が急速に進展してきた. 1942年K.Dussikはこの原理を臨床的応用の可能性を発表し, さらに1949年脳疾患診断について報告をして以来種々の報告がある. 本邦においても順天堂大学において実験が開始されるようになり1956年加賀井1)は臨床的に胆石エコーの証明に成功した. Bannaki, Hillも同様の報告を行なつている. 当外科においても林は脳疾患診断に対する超音波の応用をすでに報告しているが昭和41年4月ころより胆道疾病特に胆石症の診断に対して本法を使用し良好な成績を得たのでX線所見, 手術所, 見臨床的所見,...
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Veröffentlicht in: | 医療 1967/12/21, Vol.21(12), pp.1368-1380 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 超音波の応用は近年魚群探知器, 測深機などに広く応用に供され, その技術が急速に進展してきた. 1942年K.Dussikはこの原理を臨床的応用の可能性を発表し, さらに1949年脳疾患診断について報告をして以来種々の報告がある. 本邦においても順天堂大学において実験が開始されるようになり1956年加賀井1)は臨床的に胆石エコーの証明に成功した. Bannaki, Hillも同様の報告を行なつている. 当外科においても林は脳疾患診断に対する超音波の応用をすでに報告しているが昭和41年4月ころより胆道疾病特に胆石症の診断に対して本法を使用し良好な成績を得たのでX線所見, 手術所, 見臨床的所見, 超音波所見について検討を加えた. 「装置並びに実施方法」携帯型超音波診断装置ALOKA.SSD-2C型(Aスコープ)を使用した. 周波数1~5MC, 通常は2.25MCを使用, 探触子は直径3.0mmの振動子を使用す. (図1)「実験」剔出した胆石(術前X線検査にて胆石像陰性の種類のもの)を胆嚢とともに水槽中に入れ水表面より超音波を入射すると水面より深さに応じて多峰性の胆石エコーを検出することができた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.21.1368 |