心房中隔欠損症におけるFrank VCGの術後変化について

心房中隔欠損の心電図およびベクトル心電図上の特徴については, 諸家による報告7)~17)があり, 見解は一致してきている. 近年, 先天性心疾患に対する直視下根治手術が行なわれるようになり, 本症においても手術による血行動態の正常化が, 右心室流出路の肥大の消退をもたらし, 心電図上にも術後, 右軸偏位の減少, V1のRSR' PatternのR'の縮小, Terminal conduction delayの消失などの変化が認められている8)15)17). われわれはFrank誘導法1)を用いてVCGを記録しているが, 心房中隔欠損について術前, 術後(1ヵ月後および6~8...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1967/09/20, Vol.21(9), pp.993-1005
Hauptverfasser: 中川, 喬市, 水口, 一徳, 板津, 英孝, 阿久, 津晄, 平田, 吉春
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:心房中隔欠損の心電図およびベクトル心電図上の特徴については, 諸家による報告7)~17)があり, 見解は一致してきている. 近年, 先天性心疾患に対する直視下根治手術が行なわれるようになり, 本症においても手術による血行動態の正常化が, 右心室流出路の肥大の消退をもたらし, 心電図上にも術後, 右軸偏位の減少, V1のRSR' PatternのR'の縮小, Terminal conduction delayの消失などの変化が認められている8)15)17). われわれはFrank誘導法1)を用いてVCGを記録しているが, 心房中隔欠損について術前, 術後(1ヵ月後および6~8ヵ月後の2回)の記録を比較してみた. VCGの分析あるいは評価の方法については, まだいろいろの問題が残されているとはいえ, 最近, 電子計算機が応用されるようになつて, 資料の分析が, より精細に, しかも容易に行なわれるようになつた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.21.993