精神分裂病に対する薬物療法の効果判定表に関する研究(第1報)
精神分裂病に対する治療術式の差異によって, 効果がどのように違うかを, より客観的に標準化して判定したいという要請は, 最近の薬物療法の普遍化と, 薬物の種類の増加にともなって, ますます緊要化している. このためには正しいControlled studyとともに, 症状の変化を測定する尺度が必要である. 尺度としては理論的にはいろいろなものが考えられるが, 実際には評定尺度(Rating scale)が便利であるし性能も良い. 国立病院精神々経科共同研究として効果判定表の問題が取り上げられたので, まず国府台病院において後藤が試案を作り, 各病院の修正意見を容れて完成したのが表1の「精神分裂...
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Veröffentlicht in: | 医療 1967/02/20, Vol.21(2), pp.145-150 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 精神分裂病に対する治療術式の差異によって, 効果がどのように違うかを, より客観的に標準化して判定したいという要請は, 最近の薬物療法の普遍化と, 薬物の種類の増加にともなって, ますます緊要化している. このためには正しいControlled studyとともに, 症状の変化を測定する尺度が必要である. 尺度としては理論的にはいろいろなものが考えられるが, 実際には評定尺度(Rating scale)が便利であるし性能も良い. 国立病院精神々経科共同研究として効果判定表の問題が取り上げられたので, まず国府台病院において後藤が試案を作り, 各病院の修正意見を容れて完成したのが表1の「精神分裂病の状態像変化判定尺度表」である. 「作製についての基本的な態度」目的としては薬物相互間の効果の比較, したがって臨床に当って薬剤の選択, 変更の基準を立てる基礎となりうる評定表が考えられた. 評定項目の選定に当っては, 精神分裂病自体をどうとらえるかという作製者の分裂病観や, どのような病期に, どの位の期間にわたって使用するかという被評定対象の問題が大きな関係をもつ. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.21.145 |