肺結核患者の薬品費の分析: 第2報 総薬品費

肺結核患者の治療には結核薬だけではなく, さらに種種の薬剤が必要なので, 薬品費もまたそれだけ積んでくる. 第1報では肺結核患者の病状と結核薬の薬品費との関係を検べ, 病状の諸因子と主治医の主観との総合ともいうべき, 安静度にしたがって結核薬薬品費の差が認められることを述べた. 今回は総薬品費と肺結核患者の病状との間に何らかの関係があるか否かを検討した. 「調査方法」第1報と同様の調査集計法によった. 「総薬品費」1)結核薬以外の薬剤使用状態 肺結核患者の治療には結核薬だけではなく, さらにいろいろの薬剤を必要とする. それら薬剤の58%は内服薬が, 18%に注射薬が, さらに8%には外用薬そ...

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Veröffentlicht in:医療 1966/11/20, Vol.20(11), pp.1216-1220
Hauptverfasser: 田村, 政司, 時岡, 徹, 秋山, 恒雄, 新岡, 美恵子, 内田, 誉, 西田, 実
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:肺結核患者の治療には結核薬だけではなく, さらに種種の薬剤が必要なので, 薬品費もまたそれだけ積んでくる. 第1報では肺結核患者の病状と結核薬の薬品費との関係を検べ, 病状の諸因子と主治医の主観との総合ともいうべき, 安静度にしたがって結核薬薬品費の差が認められることを述べた. 今回は総薬品費と肺結核患者の病状との間に何らかの関係があるか否かを検討した. 「調査方法」第1報と同様の調査集計法によった. 「総薬品費」1)結核薬以外の薬剤使用状態 肺結核患者の治療には結核薬だけではなく, さらにいろいろの薬剤を必要とする. それら薬剤の58%は内服薬が, 18%に注射薬が, さらに8%には外用薬その他が投与されている. これらのほとんど大部分の薬品費は3,000円以下であるが, 注射薬10,000円以上が4例ある. これらはいずれも600ccまでの保存血輸血を行なったものである. また外用薬その他の薬剤で400円以上を要したものは酸素吸入を行なった症例で, そのうち1,000円以上の3例は調査期間中に手術を行なったものである.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.20.1216