早期肺癌の鑑別診断: 肺癌類似陰影の検討

早期肺癌のX線学的診断の進歩は近年著しいものがあり, すでに1953年にRigler1)は100例の肺癌をRetrospectroscopicに観察し, 肺癌の最初の現われ方を, 1) 肺野周辺部の結節性陰影, 2) 肺野充実性空洞並びに膿瘍, 3) 脈管性浸潤, 4) 一側性肺門拡大, 5) 区域性, 肺葉性, 一側性肺気腫, 6) 小無気肺(通常線状無気肺)のごとく解析している. その後, Blades, 2) 平野ら6) 楢林ら, 7) 石川, 8) 立入ら, 9) Goldmeier, 3) 杉山ら, 10) 入江ら11)によって, それぞれの立場からの解析が報告されている. また,...

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Veröffentlicht in:医療 1966/08/20, Vol.20(8), pp.799-806
Hauptverfasser: 添田, 博彬, 川崎, 洋助, 梅本, 三之助, 熊谷, 恒雄, 庄島, 賢治, 漢, 明, 豊原, 弘, 浅山, 良吉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:早期肺癌のX線学的診断の進歩は近年著しいものがあり, すでに1953年にRigler1)は100例の肺癌をRetrospectroscopicに観察し, 肺癌の最初の現われ方を, 1) 肺野周辺部の結節性陰影, 2) 肺野充実性空洞並びに膿瘍, 3) 脈管性浸潤, 4) 一側性肺門拡大, 5) 区域性, 肺葉性, 一側性肺気腫, 6) 小無気肺(通常線状無気肺)のごとく解析している. その後, Blades, 2) 平野ら6) 楢林ら, 7) 石川, 8) 立入ら, 9) Goldmeier, 3) 杉山ら, 10) 入江ら11)によって, それぞれの立場からの解析が報告されている. また, 他疾患との鑑別に関しても, 入江ら, 12) 岩井ら, 13) 楢林ら, 14) 篠原ら, 15) 早田ら16)による業績がある. しかし, 日常の診療に際して肺癌の鑑別に苦労する場合がしばしばある.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.20.799