当院における第二次抗結核剤の治療効果について
結核の化学療法剤としてストレプトマイシンがわが国で使用されだしたのは昭和24年ごろからで, その後抗結核剤の数種が登場し, 昭和27年11月10日厚生省告示で結核医療の基準が制定され, 国民に広く結核化学療法が行なわれるようになつた. しかし薬剤の副作用, 薬剤の耐性菌の出現また耐性菌感染者の問題などにより, 結核の治療には新しい困難さが加わつてきた. 最近このような患者は増加の傾向にあつてわれわれの多くを悩ましてきた. しかし38年5月1日に結核医療の基準が全面的に改正され, 肺結核の治療によりよい効果が期待できるようになつてきた. われわれが第二次抗結核剤を使用するにあたつては, 結核予防...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 医療 1966/03/20, Vol.20(3), pp.257-263 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 結核の化学療法剤としてストレプトマイシンがわが国で使用されだしたのは昭和24年ごろからで, その後抗結核剤の数種が登場し, 昭和27年11月10日厚生省告示で結核医療の基準が制定され, 国民に広く結核化学療法が行なわれるようになつた. しかし薬剤の副作用, 薬剤の耐性菌の出現また耐性菌感染者の問題などにより, 結核の治療には新しい困難さが加わつてきた. 最近このような患者は増加の傾向にあつてわれわれの多くを悩ましてきた. しかし38年5月1日に結核医療の基準が全面的に改正され, 肺結核の治療によりよい効果が期待できるようになつてきた. われわれが第二次抗結核剤を使用するにあたつては, 結核予防法における適応と予算などの面からある程度の制約を受けるが, このような条件下でわれわれが取扱つた第二次抗結核剤のいずれかと第一次抗結核剤との併用, または第二次抗結核剤の二者併用例など, 合計64例の入院患者について3ヵ月から1年間の治療効果を検討したのでその成績を報告する. |
---|---|
ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.20.257 |