Cycloserineの耐性培地に関する研究: 第1報 1%小川, Kirchner寒天およびKirchner半流動培地における結核菌最低発育阻止濃度の比較

肺結核患者に対するCycloserine(以下CSと略す)による治療の有無を問わず, 1%小川耐性培地を用いて行なう日常の耐性検査において, その耐性値に著しい動遥のおこることに気づき, その原因を探ぐるために第1段階として, 1%小川, Kirchner寒天およびKirchner半流動の3種類の培地を用いて, 結核菌の最低発育阻止濃度におよぼす使用培地の影響を実験したので, その成績を報告する. 実験I 本実験に先きだつて次の予備実験を行なつた. 1)予備実験の方法(a)使用培地 1%小川耐性培地をCSの濃度が0, 1, 10, 50, 100mcg/mlの希釈系列になるように調製して, 中...

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Veröffentlicht in:医療 1966/01/20, Vol.20(1), pp.71-75
Hauptverfasser: 田村, 昌敏, 井貝, 宗吉, 高野, 了
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:肺結核患者に対するCycloserine(以下CSと略す)による治療の有無を問わず, 1%小川耐性培地を用いて行なう日常の耐性検査において, その耐性値に著しい動遥のおこることに気づき, その原因を探ぐるために第1段階として, 1%小川, Kirchner寒天およびKirchner半流動の3種類の培地を用いて, 結核菌の最低発育阻止濃度におよぼす使用培地の影響を実験したので, その成績を報告する. 実験I 本実験に先きだつて次の予備実験を行なつた. 1)予備実験の方法(a)使用培地 1%小川耐性培地をCSの濃度が0, 1, 10, 50, 100mcg/mlの希釈系列になるように調製して, 中試験管に5mlずつ分注して用いた. (b)使用菌株ならびに判定 3%小川培地を用いて肺結核患者の喀痰より分離培養したCS未使用の11菌株とCSを使用した15菌株, 計26菌株について, 比濁法によつて10-2倍に希釈した菌液を, 各培地に0.1ccずつ接種して, 37℃孵卵器に納めて4週後における集落発生の有無ならびに程度を判定記載した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.20.71