円背の評価法の確立と重症逆流性食道炎との関係

【目的】円背の簡便な計測法を考案し,逆流性食道炎との関連を調べた.【方法】CT画像で脊椎後弯の程度を計測(IKCT),検者10名が10例を計測した.検者1名が47例を2回計測し,20例の円背指数を測定し妥当性を調べた.また逆流性食道炎軽症群241例,重症群62例で症例対照研究を行った.【結果】検者間級内相関係数は0.977,検者内級内相関係数は0.974,円背指数との相関指数は0.731であり,高度の食道裂孔ヘルニアがあること,高度の胃粘膜萎縮がないこと,IKCTが大きいことが,重症逆流性食道炎の危険因子であった.【結語】IKCTは有用で,重症逆流性食道炎の抑制のため円背の予防が望まれた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2023/12/10, Vol.120(12), pp.993-1002
Hauptverfasser: 西村, 智子, 下村, 考史, 鈴木, 俊生, 稲垣, 恭和, 伴, 尚美, 中村, 英樹, 坂本, 京子, 伊谷, 賢次, 葛西, 恭一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】円背の簡便な計測法を考案し,逆流性食道炎との関連を調べた.【方法】CT画像で脊椎後弯の程度を計測(IKCT),検者10名が10例を計測した.検者1名が47例を2回計測し,20例の円背指数を測定し妥当性を調べた.また逆流性食道炎軽症群241例,重症群62例で症例対照研究を行った.【結果】検者間級内相関係数は0.977,検者内級内相関係数は0.974,円背指数との相関指数は0.731であり,高度の食道裂孔ヘルニアがあること,高度の胃粘膜萎縮がないこと,IKCTが大きいことが,重症逆流性食道炎の危険因子であった.【結語】IKCTは有用で,重症逆流性食道炎の抑制のため円背の予防が望まれた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.120.993