アルコール性肝硬変の末期に胆管周囲囊胞が急増大し閉塞性黄疸を認めた1剖検例

60歳代男性.アルコール性肝硬変による肝不全で入院となった.約半年で胆管周囲囊胞(hepatic peribiliary cysts;HPBC)が急増大して閉塞性黄疸を認め,内視鏡的ドレナージを施行したが肝不全で死亡した.病理解剖で,HPBCの胆管圧排が肝不全を助長したと考えられた.近年,アルコール性肝硬変に合併したHPBCの症例報告は散見するが,短期間でHPBCが増大をきたした症例はまれである....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2023/11/10, Vol.120(11), pp.927-934
Hauptverfasser: 芳村, ちさと, 村田, 淳, 山内, 周, 須永, 紘史, 加藤, 幹那, 瀧川, 貴生, 名和, 誉敏, 赤松, 晴樹, 小林, 一三, 辻井, 正彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:60歳代男性.アルコール性肝硬変による肝不全で入院となった.約半年で胆管周囲囊胞(hepatic peribiliary cysts;HPBC)が急増大して閉塞性黄疸を認め,内視鏡的ドレナージを施行したが肝不全で死亡した.病理解剖で,HPBCの胆管圧排が肝不全を助長したと考えられた.近年,アルコール性肝硬変に合併したHPBCの症例報告は散見するが,短期間でHPBCが増大をきたした症例はまれである.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.120.927