GERD診療up-to-date

GERDは非びらん性逆流症(NERD),軽症逆流性食道炎,重症逆流性食道炎の3つに分けられ,サブタイプごとに治療目標や治療法は異なる.1990年代後半より本邦でのGERD有病率は増加したが,最近は緩やかな増加に留まっていることは,日本人の酸分泌能やH. pylori感染率が影響している.病的な酸逆流と食道知覚過敏の程度からNERDはheterogeneousな病態を含むこと,一部の薬剤抵抗性GERDにはsupragastric belchingが関与することが明らかとなった.食道外症状や他疾患とGERDとの関連は,病態を含めて重要な課題である.GERD診療におけるup-to-dateを総説する...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2023/02/10, Vol.120(2), pp.117-126
1. Verfasser: 藤原, 靖弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:GERDは非びらん性逆流症(NERD),軽症逆流性食道炎,重症逆流性食道炎の3つに分けられ,サブタイプごとに治療目標や治療法は異なる.1990年代後半より本邦でのGERD有病率は増加したが,最近は緩やかな増加に留まっていることは,日本人の酸分泌能やH. pylori感染率が影響している.病的な酸逆流と食道知覚過敏の程度からNERDはheterogeneousな病態を含むこと,一部の薬剤抵抗性GERDにはsupragastric belchingが関与することが明らかとなった.食道外症状や他疾患とGERDとの関連は,病態を含めて重要な課題である.GERD診療におけるup-to-dateを総説する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.120.117