Best supportive careとした後にspontaneous tumor lysis syndromeを発症した膵癌の1剖検例

74歳男性.膵尾部癌・多発肝転移のため化学療法を施行するも病勢進行し,症状緩和の方針となっていた.腹痛増悪のため救急受診し,入院となった.第5病日,腎障害の進行と高尿酸血症・高カリウム血症・高リン血症を認め,腫瘍崩壊症候群と診断した.大量補液や高尿酸血症治療を行うも全身状態は急速に悪化し,第7病日に死亡した.剖検の結果,腫瘍は広範に壊死しており,腫瘍崩壊症候群として矛盾ないと考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2022/07/10, Vol.119(7), pp.666-673
Hauptverfasser: 廣瀬, 雄紀, 上山, 知人, 菊田, 修, 鈴木, 禎房, 立石, 翔, 齊藤, 悠一, 佐野, 弘仁, 阿部, 佳子, 三浦, 英明, 齋藤, 聡
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:74歳男性.膵尾部癌・多発肝転移のため化学療法を施行するも病勢進行し,症状緩和の方針となっていた.腹痛増悪のため救急受診し,入院となった.第5病日,腎障害の進行と高尿酸血症・高カリウム血症・高リン血症を認め,腫瘍崩壊症候群と診断した.大量補液や高尿酸血症治療を行うも全身状態は急速に悪化し,第7病日に死亡した.剖検の結果,腫瘍は広範に壊死しており,腫瘍崩壊症候群として矛盾ないと考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.119.666