腹腔鏡下胃全摘術を施行した胃癌合併胃限局性若年性ポリポーシスの1例―本邦36報告例の検討

患者は43歳,女性.胃限局性若年性ポリポーシスと診断され,貧血や低アルブミン血症の原因と考えられ手術適応と判断されたが,患者の希望を踏まえ経過観察されていた.しかし経過観察中,生検で癌が疑われたため,腹腔鏡下胃全摘術を施行した.病理学的検査所見では過形成性ポリープを背景に,粘膜固有層に限局する高分化腺癌を認めた.胃癌を合併した場合でも多くは早期癌であり,腹腔鏡下胃全摘術が良い適応と考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2022/05/10, Vol.119(5), pp.438-445
Hauptverfasser: 伊藤, 友佳, 若原, 智之, 稲葉, 真由美, 阿南, 隆洋, 金光, 聖哲, 渡辺, 明彦, 岩崎, 武
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:患者は43歳,女性.胃限局性若年性ポリポーシスと診断され,貧血や低アルブミン血症の原因と考えられ手術適応と判断されたが,患者の希望を踏まえ経過観察されていた.しかし経過観察中,生検で癌が疑われたため,腹腔鏡下胃全摘術を施行した.病理学的検査所見では過形成性ポリープを背景に,粘膜固有層に限局する高分化腺癌を認めた.胃癌を合併した場合でも多くは早期癌であり,腹腔鏡下胃全摘術が良い適応と考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.119.438