肥満手術 (胃バイパス術) 後の空置胃に胃癌を生じた1症例

「要旨」: 肥満手術は, 日本では2014年にスリーブ状胃切除術が保険収載された. それとは術式が異なる胃バイパス術は, 本邦では胃癌罹患率が高いこと, 術後空置胃の観察が困難であることが危惧され, 施行件数は少ない. 今回われわれは, 12年前に腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術を受け, その空置胃から発生した胃癌の1例を経験したので報告する. 肥満手術後の患者に貧血などが生じた際には, 同手術の術式を念頭において精査すべきである....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2022-04, Vol.119 (4), p.351-359
Hauptverfasser: 古山準一, 上杉淳, 檜森亮吾, 高木秀雄, 森園竜太郎, 内沢政英, 水尾仁志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 肥満手術は, 日本では2014年にスリーブ状胃切除術が保険収載された. それとは術式が異なる胃バイパス術は, 本邦では胃癌罹患率が高いこと, 術後空置胃の観察が困難であることが危惧され, 施行件数は少ない. 今回われわれは, 12年前に腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術を受け, その空置胃から発生した胃癌の1例を経験したので報告する. 肥満手術後の患者に貧血などが生じた際には, 同手術の術式を念頭において精査すべきである.
ISSN:0446-6586