S状結腸癌術後11カ月目に静脈血流障害が原因と考えられる虚血性直腸炎を発症した1例

症例は50歳代,男性.既往歴は高血圧症.S状結腸癌にて腹腔鏡下S状結腸切除後化学療法を受け,無再発であった.11カ月後下腹部痛が出現し,吻合部より肛門側の腸管浮腫を認めた.造影CTでは動脈の血流増加,動静脈瘻,静脈うっ滞が疑われた.保存加療で改善せず,人工肛門造設術を施行した.術後疼痛は改善し,人工肛門閉鎖後再燃はない.静脈血流障害が原因と推察される虚血性直腸炎はまれと考え,報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2022/03/10, Vol.119(3), pp.236-244
Hauptverfasser: 浜口, 幸大, 橋本, 章, 大和, 浩乃, 服部, 愛司, 田中, 隆光, 紅林, 真理絵, 田原, 雄一, 福家, 洋之, 清水, 敦哉, 近藤, 昭信
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は50歳代,男性.既往歴は高血圧症.S状結腸癌にて腹腔鏡下S状結腸切除後化学療法を受け,無再発であった.11カ月後下腹部痛が出現し,吻合部より肛門側の腸管浮腫を認めた.造影CTでは動脈の血流増加,動静脈瘻,静脈うっ滞が疑われた.保存加療で改善せず,人工肛門造設術を施行した.術後疼痛は改善し,人工肛門閉鎖後再燃はない.静脈血流障害が原因と推察される虚血性直腸炎はまれと考え,報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.119.236