急性肝障害を合併した胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型の1剖検例

症例は82歳,女性.倦怠感と発熱を主訴に受診し,急性肝炎の診断で入院した.自然に軽快し退院したが,食欲低下で再入院し,胃に巨大な潰瘍性病変を認めた.4日後に出血性ショックで死亡し,剖検で節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型,肝浸潤と診断した.肝障害が発症の契機となった胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型は非常にまれで,肝浸潤した悪性リンパ腫の診断は時に難渋する.貴重な症例と考えて報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2022/02/10, Vol.119(2), pp.139-146
Hauptverfasser: 鎌倉, 雅人, 児玉, 亮, 牧野, 睦月, 三枝, 久能, 牛丸, 博泰, 川口, 研二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は82歳,女性.倦怠感と発熱を主訴に受診し,急性肝炎の診断で入院した.自然に軽快し退院したが,食欲低下で再入院し,胃に巨大な潰瘍性病変を認めた.4日後に出血性ショックで死亡し,剖検で節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型,肝浸潤と診断した.肝障害が発症の契機となった胃原発節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型は非常にまれで,肝浸潤した悪性リンパ腫の診断は時に難渋する.貴重な症例と考えて報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.119.139