腹膜播種をともなう精索原発滑膜肉腫に対する根治的外科切除術後7年目に腫瘍内出血をともなう腹腔内再発をきたした1例

70歳男性.精索腫瘍,限局性腹膜播種に対し,腫瘍摘出術および播種巣切除を施行し,遺伝子検査で精索原発滑膜肉腫と診断された.術後7年目に突然の腹部膨満感と腹痛で救急搬送され,内部に出血をともなう17cm大の腫瘍を網囊内に認めた.緊急で腫瘍摘出術および結腸部分切除を施行し,遺伝子検査で精索原発滑膜肉腫の腹腔内再発と診断された.これまで精索原発滑膜肉腫の本邦報告例はなく,文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/12/10, Vol.118(12), pp.1130-1136
Hauptverfasser: 下嶋, 優紀夫, 廣瀬, 雄己, 高野, 可赴, 野村, 達也, 安藤, 拓也, 川崎, 隆, 番場, 竹生, 野上, 仁, 瀧井, 康公, 藪崎, 裕, 中川, 悟
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:70歳男性.精索腫瘍,限局性腹膜播種に対し,腫瘍摘出術および播種巣切除を施行し,遺伝子検査で精索原発滑膜肉腫と診断された.術後7年目に突然の腹部膨満感と腹痛で救急搬送され,内部に出血をともなう17cm大の腫瘍を網囊内に認めた.緊急で腫瘍摘出術および結腸部分切除を施行し,遺伝子検査で精索原発滑膜肉腫の腹腔内再発と診断された.これまで精索原発滑膜肉腫の本邦報告例はなく,文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.1130