肺腺癌を合併した寛解期の潰瘍性大腸炎患者にペムブロリズマブを投与し,重篤な腸炎が誘発された1例
症例は72歳男性.3年前に潰瘍性大腸炎と診断され,メサラジンで寛解を維持していた.肺腺癌の再発で,ペムブロリズマブを開始したが,投与5カ月後より大腸炎を発症した.ステロイドおよびインフリキシマブを開始したが改善せず,肺腺癌に対する加療も中断のまま死亡となった.潰瘍性大腸炎を有するがん患者に対してペムブロリズマブを投与し,重篤な腸炎が誘発された症例の詳細な報告はほとんどなく,貴重な症例と考える....
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 2021/12/10, Vol.118(12), pp.1122-1129 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は72歳男性.3年前に潰瘍性大腸炎と診断され,メサラジンで寛解を維持していた.肺腺癌の再発で,ペムブロリズマブを開始したが,投与5カ月後より大腸炎を発症した.ステロイドおよびインフリキシマブを開始したが改善せず,肺腺癌に対する加療も中断のまま死亡となった.潰瘍性大腸炎を有するがん患者に対してペムブロリズマブを投与し,重篤な腸炎が誘発された症例の詳細な報告はほとんどなく,貴重な症例と考える. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi.118.1122 |