細胞転写法による免疫染色で初めて腹水中に癌細胞が確認されたスキルス胃癌の1例

60歳代女性.主訴は検診胃X線異常.スキルス胃癌を疑ったが胃生検でGroup1で,貯留腹水および開腹手術での細胞診で当初ClassIIであったが,その後細胞転写法による免疫染色を行うことで初めて腹水中の癌細胞が確認された.未分化型進行胃癌・腹膜播種・リンパ行性転移が病理学的に認められた.腹水細胞診で臨床像と異なる結果が得られた際の免疫染色の有効性を示唆する症例である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/11/10, Vol.118(11), pp.1047-1054
Hauptverfasser: 三上, 哲彦, 中野, 健, 高橋, 道長, 丹野, 弘晃, 百目木, 泰, 小池, 智幸, 齊藤, 涼子, 臼渕, 肇, 小野, 克彦, 笹野, 公伸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:60歳代女性.主訴は検診胃X線異常.スキルス胃癌を疑ったが胃生検でGroup1で,貯留腹水および開腹手術での細胞診で当初ClassIIであったが,その後細胞転写法による免疫染色を行うことで初めて腹水中の癌細胞が確認された.未分化型進行胃癌・腹膜播種・リンパ行性転移が病理学的に認められた.腹水細胞診で臨床像と異なる結果が得られた際の免疫染色の有効性を示唆する症例である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.1047