食道癌による狭窄のため造設した胃瘻からの経腸用半固形剤注入で巨大胃石を生じた1例

症例は62歳男性.嚥下困難のため当院を受診,下咽頭癌,食道癌stage IVaの診断となり胃瘻造設,放射線治療,化学療法を施行.再発のため緩和療養の方針となり,入院加療とした.胃瘻交換の際,2つの巨大胃石を認めた.経腸用半固形剤を中止,コーラ注入により胃石は縮小した.在宅療養とし,再入院の際には胃石は消失していた.経管栄養,特に経腸用半固形剤の使用で胃石の発生が指摘されており,文献的考察を加えて報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/09/10, Vol.118(9), pp.868-873
Hauptverfasser: 新井, 由季, 谷口, 統, 谷口, 亜依, 江部, 敏生, 中田, 洋介, 佐藤, 隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は62歳男性.嚥下困難のため当院を受診,下咽頭癌,食道癌stage IVaの診断となり胃瘻造設,放射線治療,化学療法を施行.再発のため緩和療養の方針となり,入院加療とした.胃瘻交換の際,2つの巨大胃石を認めた.経腸用半固形剤を中止,コーラ注入により胃石は縮小した.在宅療養とし,再入院の際には胃石は消失していた.経管栄養,特に経腸用半固形剤の使用で胃石の発生が指摘されており,文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.868