びまん性肝転移により急性肝不全に至った膵退形成癌の1剖検例
「要旨」 : 症例は76歳男性, 心窩部痛を主訴に当院を受診した. 腹部CTで膵頭部癌および多発肝転移が疑われたが, 急速な肝転移の進行による急性肝不全のため, 症状出現から約1カ月で死亡した. 剖検で多形細胞型膵退形成癌および多発肝転移と診断した. 膵原発巣および肝転移巣の腫瘍細胞は正常組織を置換するように増殖し, E-cadherin染色性の低下を認めたことから, 細胞間結合性の乏しい増殖形態が示唆された....
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Veröffentlicht in: | 日本消化器病学会雑誌 2021/08/10, Vol.118(8), pp.775-785 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 : 症例は76歳男性, 心窩部痛を主訴に当院を受診した. 腹部CTで膵頭部癌および多発肝転移が疑われたが, 急速な肝転移の進行による急性肝不全のため, 症状出現から約1カ月で死亡した. 剖検で多形細胞型膵退形成癌および多発肝転移と診断した. 膵原発巣および肝転移巣の腫瘍細胞は正常組織を置換するように増殖し, E-cadherin染色性の低下を認めたことから, 細胞間結合性の乏しい増殖形態が示唆された. |
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ISSN: | 0446-6586 1349-7693 |
DOI: | 10.11405/nisshoshi.118.775 |