IVR治療を依頼されるIVR医の観点

胆膵内視鏡は広く行われている安全な検査であるが,消化管内視鏡と比較すると合併症が発生する頻度は高い.胆膵内視鏡では診断のみならず,胆道ドレナージ,乳頭括約筋切開術,乳頭バルーン拡張術,胆管・膵管ステント留置術などの治療手技も行われる.診断的胆膵内視鏡の合併症は急性膵炎が最も多く,穿孔,急性胆道炎,裂創が続き,治療的胆膵内視鏡ではこれらに出血が加わる.本稿では,これらの合併症の中でIVR医に依頼されることの多い,治療的胆膵内視鏡後の出血に対する経皮的動脈塞栓術,および,感染性膵壊死に対するCTガイド下ドレナージに関して,自験例を交えて概説する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/08/10, Vol.118(8), pp.728-735
Hauptverfasser: 富田, 康介, 松本, 知博, 長谷部, 光泉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:胆膵内視鏡は広く行われている安全な検査であるが,消化管内視鏡と比較すると合併症が発生する頻度は高い.胆膵内視鏡では診断のみならず,胆道ドレナージ,乳頭括約筋切開術,乳頭バルーン拡張術,胆管・膵管ステント留置術などの治療手技も行われる.診断的胆膵内視鏡の合併症は急性膵炎が最も多く,穿孔,急性胆道炎,裂創が続き,治療的胆膵内視鏡ではこれらに出血が加わる.本稿では,これらの合併症の中でIVR医に依頼されることの多い,治療的胆膵内視鏡後の出血に対する経皮的動脈塞栓術,および,感染性膵壊死に対するCTガイド下ドレナージに関して,自験例を交えて概説する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.728