進行肝細胞癌に対する薬物治療;2次治療,3次治療の薬剤選択

進行肝細胞癌に対してアテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法が用いられるようになり,薬物治療のランドスケープが大きく変わろうとしている.今までのほぼすべての進行肝細胞癌の第III相試験は,ソラフェニブが進行肝細胞癌の1次治療であることを前提に試験がデザインされてきた.すなわち,アテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法後の後治療のエビデンスはほぼなく,今後リアルワールドにて作り上げていくこととなる.アテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法が進行肝細胞癌治療の1次治療の主軸になる時代において,2次治療以降を選択する際の一助となるべく,治療選択肢となる薬剤の特徴と現在までに得られている知見について述べる....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/05/10, Vol.118(5), pp.418-427
Hauptverfasser: 小笠原, 定久, 近藤, 孝行, 加藤, 直也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:進行肝細胞癌に対してアテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法が用いられるようになり,薬物治療のランドスケープが大きく変わろうとしている.今までのほぼすべての進行肝細胞癌の第III相試験は,ソラフェニブが進行肝細胞癌の1次治療であることを前提に試験がデザインされてきた.すなわち,アテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法後の後治療のエビデンスはほぼなく,今後リアルワールドにて作り上げていくこととなる.アテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法が進行肝細胞癌治療の1次治療の主軸になる時代において,2次治療以降を選択する際の一助となるべく,治療選択肢となる薬剤の特徴と現在までに得られている知見について述べる.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.418