既存治療に不耐・不応の自己免疫性肝炎に対するミコフェノール酸モフェチルの使用経験

プレドニゾロン(PSL)・アザチオプリン(AZA)による既存治療に不耐・不応の自己免疫性肝炎7例に対して,ミコフェノール酸モフェチル(MMF)を投与した.MMF投与開始時のALT中央値は84U/L(28~254),PSL投与量中央値は15.0mg/日(0~45),PSLの副作用として糖尿病が4例,大腿骨頭壊死が2例にみられ,AZAの副作用は6例に存在し,5例が非投与であった.MMF投与開始24週でALT中央値は16U/L(6~41)へ低下,PSL投与量中央値も7.0mg/日へと減量,糖尿病も改善した.肝硬変へ進展していた1例では難治性下痢が出現したが,他の6例では副作用はなかった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/04/10, Vol.118(4), pp.318-326
Hauptverfasser: 三浦, 亮, 八木, みなみ, 松本, 康佑, 三木, 淳史, 磯野, 朱里, 青柳, 仁, 阿部, 浩一郎, 立澤, 直子, 有住, 俊彦, 相磯, 光彦, 小田島, 慎也, 淺岡, 良成, 山本, 貴嗣, 田中, 篤
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:プレドニゾロン(PSL)・アザチオプリン(AZA)による既存治療に不耐・不応の自己免疫性肝炎7例に対して,ミコフェノール酸モフェチル(MMF)を投与した.MMF投与開始時のALT中央値は84U/L(28~254),PSL投与量中央値は15.0mg/日(0~45),PSLの副作用として糖尿病が4例,大腿骨頭壊死が2例にみられ,AZAの副作用は6例に存在し,5例が非投与であった.MMF投与開始24週でALT中央値は16U/L(6~41)へ低下,PSL投与量中央値も7.0mg/日へと減量,糖尿病も改善した.肝硬変へ進展していた1例では難治性下痢が出現したが,他の6例では副作用はなかった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.318