炎症性腸疾患のモニタリング―カプセル内視鏡

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)のモニタリングは,近年,特に重要視されている.なぜなら,内視鏡的寛解が確認できた場合,その後の良好なアウトカムが期待できるからである.本稿では,小腸カプセル内視鏡,大腸カプセル内視鏡を用いた炎症モニタリングにつき概説する.カプセル内視鏡による炎症モニタリングの対象は,小腸はクローン病,大腸は潰瘍性大腸炎が中心となる.両疾患に対するそれぞれの有効性が報告されているが,モニタリングの方法についてはまだ決まったものはなく,今後の検討が必要である....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2021/03/10, Vol.118(3), pp.221-228
Hauptverfasser: 細江, 直樹, 緒方, 晴彦, 金井, 隆典
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)のモニタリングは,近年,特に重要視されている.なぜなら,内視鏡的寛解が確認できた場合,その後の良好なアウトカムが期待できるからである.本稿では,小腸カプセル内視鏡,大腸カプセル内視鏡を用いた炎症モニタリングにつき概説する.カプセル内視鏡による炎症モニタリングの対象は,小腸はクローン病,大腸は潰瘍性大腸炎が中心となる.両疾患に対するそれぞれの有効性が報告されているが,モニタリングの方法についてはまだ決まったものはなく,今後の検討が必要である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.118.221