Mesalazineによる薬剤性心筋炎の1例

30歳男性.潰瘍性大腸炎が疑われてMesalazineが開始され,10日目から発熱・胸痛が出現した.血液検査で心筋逸脱酵素の上昇,心電図検査でST上昇,超音波検査でびまん性の心収縮の低下を認め,急性心筋炎と診断した.他の心筋炎の原因疾患はなく,薬剤誘発性リンパ球刺激試験が陽性であることから,Mesalazineによる薬剤性心筋炎と診断した.Mesalazine中止により改善した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2020/12/10, Vol.117(12), pp.1093-1099
Hauptverfasser: 髙, 裕信, 長屋, 匡信, 三枝, 久能, 池内, 浩志, 児玉, 亮, 牛丸, 博泰
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:30歳男性.潰瘍性大腸炎が疑われてMesalazineが開始され,10日目から発熱・胸痛が出現した.血液検査で心筋逸脱酵素の上昇,心電図検査でST上昇,超音波検査でびまん性の心収縮の低下を認め,急性心筋炎と診断した.他の心筋炎の原因疾患はなく,薬剤誘発性リンパ球刺激試験が陽性であることから,Mesalazineによる薬剤性心筋炎と診断した.Mesalazine中止により改善した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.117.1093