小腸MALTリンパ腫の寛解後に下痢,腹痛を繰り返し,診断に苦慮した十二指腸ガストリノーマの1例

小腸MALTリンパ腫の寛解後,1日に10行以上の水様性下痢・嘔吐による著明な脱水と腹痛による入院を繰り返していた.十二指腸潰瘍からの出血を認め,ガストリンが著明高値であったことからガストリノーマを疑った.ソマトスタチン受容体シンチで膵頭部に高集積を認め,超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)により神経内分泌腫瘍と診断した.切除標本では3mm大の十二指腸粘膜下のガストリノーマ,上膵頭前部リンパ節転移であった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2020/08/10, Vol.117(8), pp.706-712
Hauptverfasser: 木村, 明恵, 根引, 浩子, 山口, 奈奈子, 平田, 直人, 末包, 剛久, 山崎, 智朗, 三浦, 光太郎, 村田, 哲洋, 福島, 裕子, 井上, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:小腸MALTリンパ腫の寛解後,1日に10行以上の水様性下痢・嘔吐による著明な脱水と腹痛による入院を繰り返していた.十二指腸潰瘍からの出血を認め,ガストリンが著明高値であったことからガストリノーマを疑った.ソマトスタチン受容体シンチで膵頭部に高集積を認め,超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)により神経内分泌腫瘍と診断した.切除標本では3mm大の十二指腸粘膜下のガストリノーマ,上膵頭前部リンパ節転移であった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.117.706