巨大傍乳頭憩室内残渣によるLemmel症候群の1例

70歳代女性.心窩部痛,肝胆道系酵素,アミラーゼの上昇を認め当科紹介受診.CTおよびMRCPにて胆管,膵管の拡張を認めたが,胆道結石や腫瘍は認めなかった.内視鏡では,巨大傍乳頭憩室内に食物残渣が充満しており乳頭開口部を確認できなかった.結石除去用バルーンカテーテルを用いて,内視鏡的に憩室内の残渣を除去して憩室辺縁の乳頭を露出させた.乳頭部に腫大や腫瘤はなかった.憩室内の処置のみで症状,血液検査所見,胆管・膵管の拡張は速やかに改善した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2020/07/10, Vol.117(7), pp.646-650
Hauptverfasser: 品川, 和子, 岡田, 和彦, 横田, 朋学, 植田, 亮, 時光, 善温, 圓谷, 朗雄, 安田, 一朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:70歳代女性.心窩部痛,肝胆道系酵素,アミラーゼの上昇を認め当科紹介受診.CTおよびMRCPにて胆管,膵管の拡張を認めたが,胆道結石や腫瘍は認めなかった.内視鏡では,巨大傍乳頭憩室内に食物残渣が充満しており乳頭開口部を確認できなかった.結石除去用バルーンカテーテルを用いて,内視鏡的に憩室内の残渣を除去して憩室辺縁の乳頭を露出させた.乳頭部に腫大や腫瘤はなかった.憩室内の処置のみで症状,血液検査所見,胆管・膵管の拡張は速やかに改善した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.117.646