胆管断端神経腫様の神経増生をともなった腫瘤形成性慢性膵炎の1例

症例は40歳代,男性,常習飲酒家.右季肋部痛を主訴に近医を受診,肝機能障害を指摘され,精査目的に紹介受診した.造影CT,MRCPでは遠位胆管の狭小化を認め,上流側胆管が軽度拡張しており総胆管結石はみられなかった.胆管生検で癌細胞はみられなかったものの悪性腫瘍の可能性を否定できず,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術後病理診断で,胆管断端神経腫様の神経増生をともなった腫瘤形成性慢性膵炎と診断された....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2020/03/10, Vol.117(3), pp.261-269
Hauptverfasser: 土居, 未歩, 宮田, 英樹, 北畑, 翔吾, 泉本, 裕文, 植木, 秀太朗, 相引, 利彦, 奥平, 知成, 二宮, 朋之, 道堯, 浩二郎, 杉田, 敦郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は40歳代,男性,常習飲酒家.右季肋部痛を主訴に近医を受診,肝機能障害を指摘され,精査目的に紹介受診した.造影CT,MRCPでは遠位胆管の狭小化を認め,上流側胆管が軽度拡張しており総胆管結石はみられなかった.胆管生検で癌細胞はみられなかったものの悪性腫瘍の可能性を否定できず,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術後病理診断で,胆管断端神経腫様の神経増生をともなった腫瘤形成性慢性膵炎と診断された.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.117.261