CT/超音波ガイド下針生検で診断し得た硬化性腸間膜炎の1例―coaxial techniqueの有用性

症例は82歳女性.食思不振,体重減少,心窩部痛を主訴に来院し,腹部CT検査で硬化性腸間膜炎が疑われた.腸間膜に対して,coaxial techniqueと呼ばれる手法を用いてCT/超音波ガイド下針生検を行い,硬化性腸間膜炎の診断が確定した.副腎皮質ステロイドで治療を行い,症状および画像所見の改善が得られた.Coaxial techniqueを用いたCT/超音波ガイド下針生検は,硬化性腸間膜炎の診断において有用かつ低侵襲な診断方法であると考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2019/08/10, Vol.116(8), pp.685-689
Hauptverfasser: 上野, 真行, 西村, 直之, 下立, 雄一, 土井, 顕, 毛利, 裕一, 松枝, 和宏, 山本, 博, 水野, 元夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は82歳女性.食思不振,体重減少,心窩部痛を主訴に来院し,腹部CT検査で硬化性腸間膜炎が疑われた.腸間膜に対して,coaxial techniqueと呼ばれる手法を用いてCT/超音波ガイド下針生検を行い,硬化性腸間膜炎の診断が確定した.副腎皮質ステロイドで治療を行い,症状および画像所見の改善が得られた.Coaxial techniqueを用いたCT/超音波ガイド下針生検は,硬化性腸間膜炎の診断において有用かつ低侵襲な診断方法であると考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.116.685