肝性胸水の増悪を契機に急性心不全を発症したcirrhotic cardiomyopathyの1例

肝硬変性心筋症は肝硬変に起因する慢性心機能障害である.肝硬変では末梢血管抵抗が低下するため心臓の収縮機能不全は目立たないことが多いが,われわれは重症の急性心不全という特異な発症様式を呈した,肝硬変性心筋症の60歳女性の症例を経験した.冠動脈疾患など既知の心疾患が否定され,心電図,心臓超音波検査,および心筋バイオマーカーなどの基準によって,肝硬変性心筋症と診断した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2019/07/10, Vol.116(7), pp.607-616
Hauptverfasser: 原山, 由莉, 森井, 和彦, 栗林, 睦子, 武智, 龍之介, 米原, 昇吾, 松本, 和也, 増田, 拓郎, 山本, 岳玄, 中村, 進一郎, 奥新, 浩晃
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:肝硬変性心筋症は肝硬変に起因する慢性心機能障害である.肝硬変では末梢血管抵抗が低下するため心臓の収縮機能不全は目立たないことが多いが,われわれは重症の急性心不全という特異な発症様式を呈した,肝硬変性心筋症の60歳女性の症例を経験した.冠動脈疾患など既知の心疾患が否定され,心電図,心臓超音波検査,および心筋バイオマーカーなどの基準によって,肝硬変性心筋症と診断した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.116.607