アンチトロンビンIII製剤とエドキサバンで門脈血栓を溶解・維持できた肝硬変の1例

70歳代男性.アルコール性肝硬変を背景とした門脈血栓症に対してアンチトロンビン(AT)III製剤を投与した.投与終了後2日の時点で血栓溶解できた.門脈血栓は溶解後の再発も知られており,再発予防の維持治療としてエドキサバンを導入した.導入4カ月後も門脈血栓は再発せず経過している.「ATIII製剤+エドキサバン」の組み合わせが,肝硬変を背景とした門脈血栓症治療の選択肢になりうると考える....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2019/06/10, Vol.116(6), pp.523-530
Hauptverfasser: 江藤, 宏幸, 川辺, 晃一, 葛西, 豊高, 村松, 誠司, 宮原, 庸介, 中原, 守康, 福田, 裕昭, 今井, 崇紀, 伊藤, 博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:70歳代男性.アルコール性肝硬変を背景とした門脈血栓症に対してアンチトロンビン(AT)III製剤を投与した.投与終了後2日の時点で血栓溶解できた.門脈血栓は溶解後の再発も知られており,再発予防の維持治療としてエドキサバンを導入した.導入4カ月後も門脈血栓は再発せず経過している.「ATIII製剤+エドキサバン」の組み合わせが,肝硬変を背景とした門脈血栓症治療の選択肢になりうると考える.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.116.523