視力低下にて発症した胃癌術後髄膜癌腫症の1例

症例は78歳,女性.4型進行胃癌(pT4N3bM0 Stage IIIC,低分化腺癌)に対し,胃全摘術と術後化学療法を施行した.術後2年8カ月目に両側の視力低下が出現した.髄液細胞診で低分化腺癌を認め,胃癌術後再発,髄膜癌腫症と診断した.積極治療は行わず,入院約1カ月後に永眠された.病理解剖では視神経周囲に低分化~印環細胞癌の浸潤を認め,視力低下の原因として矛盾しないものであった....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2018/08/10, Vol.115(8), pp.755-759
Hauptverfasser: 紅林, 真理絵, 橋本, 章, 池之山, 洋平, 田原, 雄一, 福家, 洋之, 清水, 敦哉, 近藤, 昌秀, 中野, 洋, 小坂, 聡哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は78歳,女性.4型進行胃癌(pT4N3bM0 Stage IIIC,低分化腺癌)に対し,胃全摘術と術後化学療法を施行した.術後2年8カ月目に両側の視力低下が出現した.髄液細胞診で低分化腺癌を認め,胃癌術後再発,髄膜癌腫症と診断した.積極治療は行わず,入院約1カ月後に永眠された.病理解剖では視神経周囲に低分化~印環細胞癌の浸潤を認め,視力低下の原因として矛盾しないものであった.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.115.755