肝動脈化学塞栓療法後にClostridium perfringensによるガス産生性肝膿瘍を発症した1例

症例は80歳男性.C型慢性肝炎にともなう肝細胞癌の再発を認めたが,膵頭十二指腸切除の既往があり,肝予備能が不良であることから,肝動脈化学塞栓療法を行った.治療2日後にガス産生性肝膿瘍を発症し,膿瘍の細菌培養および血液培養でClostridium perfringensを検出した.早期に肝膿瘍ドレナージを行い,メロペネムおよびクリンダマイシンを投与し,重度の溶血をおこさず,救命し得た....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2018/06/10, Vol.115(6), pp.554-562
Hauptverfasser: 竹村, 圭祐, 世古口, 悟, 山根, 慧己, 山口, 勝利, 大阿久, 達郎, 堀田, 祐馬, 山田, 展久, 磯崎, 豊, 長尾, 泰孝, 小山田, 裕一, 前田, 和樹, 伊藤, 哲哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は80歳男性.C型慢性肝炎にともなう肝細胞癌の再発を認めたが,膵頭十二指腸切除の既往があり,肝予備能が不良であることから,肝動脈化学塞栓療法を行った.治療2日後にガス産生性肝膿瘍を発症し,膿瘍の細菌培養および血液培養でClostridium perfringensを検出した.早期に肝膿瘍ドレナージを行い,メロペネムおよびクリンダマイシンを投与し,重度の溶血をおこさず,救命し得た.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.115.554