炎症性腸疾患の診断と活動性評価における内視鏡・画像診断の進歩

炎症性腸疾患の評価法が変わってきた.潰瘍性大腸炎の内視鏡的重症度の指標としてUCEISが発表された.新しい内視鏡観察法としてAFIやLCI,さらにendocytoscopyなどの超拡大観察内視鏡がある.大腸癌サーベイランスに対し本邦からランダム生検に対する狙撃生検の非劣性が示された.クローン病では,カプセル内視鏡による確定診断や,経過観察におけるCT,MRI,USなどの画像診断の可能性が検討され,分子イメージング内視鏡も報告されている.腸管損傷に対しLémann Indexが提案されたが,MRIの小腸狭窄性病変検出能の感度は不十分であり,狭窄が疑われる場合は内視鏡などによる検索が必要である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2018/03/10, Vol.115(3), pp.254-261
Hauptverfasser: 大塚, 和朗, 竹中, 健人, 渡辺, 守
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:炎症性腸疾患の評価法が変わってきた.潰瘍性大腸炎の内視鏡的重症度の指標としてUCEISが発表された.新しい内視鏡観察法としてAFIやLCI,さらにendocytoscopyなどの超拡大観察内視鏡がある.大腸癌サーベイランスに対し本邦からランダム生検に対する狙撃生検の非劣性が示された.クローン病では,カプセル内視鏡による確定診断や,経過観察におけるCT,MRI,USなどの画像診断の可能性が検討され,分子イメージング内視鏡も報告されている.腸管損傷に対しLémann Indexが提案されたが,MRIの小腸狭窄性病変検出能の感度は不十分であり,狭窄が疑われる場合は内視鏡などによる検索が必要である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.115.254