小細胞型と大細胞型が混在した十二指腸神経内分泌細胞癌の1例

症例は78歳,男性.心窩部痛精査の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に半周性の2型腫瘍を認め,生検で神経内分泌細胞癌の診断となった.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,病変は小細胞型,大細胞型の神経内分泌細胞癌が存在した.CDX-2,CD138は大細胞型でともに陽性,小細胞型でともに陰性で,異なる形質の神経内分泌細胞癌が混在した.神経内分泌細胞癌の発生機序を考察する上で示唆に富む症例と考え,報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2018/01/05, Vol.115(1), pp.79-86
Hauptverfasser: 武藤, 瑞恵, 市來, 一彦, 武藤, 桃太郎, 石川, 千里, 井上, 充貴, 後藤, 順一, 稲葉, 聡, 青木, 貴徳, 佐藤, 啓介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は78歳,男性.心窩部痛精査の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に半周性の2型腫瘍を認め,生検で神経内分泌細胞癌の診断となった.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,病変は小細胞型,大細胞型の神経内分泌細胞癌が存在した.CDX-2,CD138は大細胞型でともに陽性,小細胞型でともに陰性で,異なる形質の神経内分泌細胞癌が混在した.神経内分泌細胞癌の発生機序を考察する上で示唆に富む症例と考え,報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.115.79