Tubular complex様線維化病変をともなうnon-invasive IPMCの1例

症例は73歳男性.膵腫瘤精査目的に受診.画像検査で膵体部に充実成分をともなう囊胞性病変を指摘.病変近傍の主膵管にも不整が疑われ,混合型IPMNの診断で膵中央切除した.術前に充実成分と捉えていた部分は病理学的に線維化をともなう領域で,実験膵癌モデルで見られるtubular complexと呼ばれる変化に酷似していた.これが主膵管と分枝膵管の病変間に介在し,IPMNの進展形式を考える上で重要と考えた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2017/12/05, Vol.114(12), pp.2142-2150
Hauptverfasser: 阿部, 泰明, 木村, 憲治, 島村, 弘宗, 武田, 和憲, 鈴木, 博義, 櫻田, 潤子, 石田, 和之, 鵜飼, 克明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は73歳男性.膵腫瘤精査目的に受診.画像検査で膵体部に充実成分をともなう囊胞性病変を指摘.病変近傍の主膵管にも不整が疑われ,混合型IPMNの診断で膵中央切除した.術前に充実成分と捉えていた部分は病理学的に線維化をともなう領域で,実験膵癌モデルで見られるtubular complexと呼ばれる変化に酷似していた.これが主膵管と分枝膵管の病変間に介在し,IPMNの進展形式を考える上で重要と考えた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.114.2142