十二指腸乳頭部腺扁平上皮癌の1例

症例は73歳男性.上腹部痛を主訴に近医を受診し,肝胆道系酵素の上昇を指摘され紹介となった.精査により十二指腸乳頭部腺扁平上皮癌と診断し,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.腺扁平上皮癌は通常の乳頭部癌と比較して予後不良と報告されている.本症例も術後3カ月で多発肝転移を認め,9カ月で癌死された.十二指腸乳頭部腺扁平上皮癌はまれで予後不良な疾患であり,今後多施設における検討の必要性があると考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2016/12/05, Vol.113(12), pp.2067-2074
Hauptverfasser: 瀬木, 祐樹, 橋本, 章, 行本, 弘樹, 吉澤, 尚彦, 青木, 雅俊, 福家, 洋之, 河俣, 浩之, 清水, 敦哉, 市川, 健, 中野, 洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は73歳男性.上腹部痛を主訴に近医を受診し,肝胆道系酵素の上昇を指摘され紹介となった.精査により十二指腸乳頭部腺扁平上皮癌と診断し,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.腺扁平上皮癌は通常の乳頭部癌と比較して予後不良と報告されている.本症例も術後3カ月で多発肝転移を認め,9カ月で癌死された.十二指腸乳頭部腺扁平上皮癌はまれで予後不良な疾患であり,今後多施設における検討の必要性があると考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.113.2067