2カ所の小腸癌を合併したクローン病の1例

症例は66歳男性.腸閉塞による入院加療を繰り返し,回腸多発狭窄を合併したクローン病の診断で,回腸回盲部切除術を施行した.狭窄部は2カ所でいずれも小範囲であったが,壁の硬化と肥厚が著明であったため狭窄形成術は困難と判断して病変腸管を一括切除した.術後病理組織学的検査で,2カ所の狭窄部にクローン病病変とともに高分化管状腺癌を認めた.クローン病の狭窄病変に合併した小腸癌の症例として報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2016/11/05, Vol.113(11), pp.1901-1908
Hauptverfasser: 小原, 尚, 小金井, 一隆, 辰巳, 健志, 二木, 了, 黒木, 博介, 山田, 恭子, 荒井, 勝彦, 杉田, 昭, 林, 宏行, 福島, 恒男
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は66歳男性.腸閉塞による入院加療を繰り返し,回腸多発狭窄を合併したクローン病の診断で,回腸回盲部切除術を施行した.狭窄部は2カ所でいずれも小範囲であったが,壁の硬化と肥厚が著明であったため狭窄形成術は困難と判断して病変腸管を一括切除した.術後病理組織学的検査で,2カ所の狭窄部にクローン病病変とともに高分化管状腺癌を認めた.クローン病の狭窄病変に合併した小腸癌の症例として報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.113.1901