術前診断が可能であった盲腸後窩ヘルニア嵌頓の1例

「はじめに」 CT検査にて術前診断が可能であった盲腸後窩ヘルニアの1例を経験したので, 報告する. 「I 症例」 症例:86歳, 男性. 主訴:腹痛, 嘔吐. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:特記事項なし. 腹部手術歴なし. 現病歴:2014年10月初旬, 夕方より腹痛, 嘔吐が出現し, 症状改善なく, 翌朝当院に救急搬送された. 腹部単純X線および腹部単純CTで, 拡張した小腸を認め, 小腸イレウスが疑われ同日入院となった. 入院時現症:身長164cm, 体重52kg, 血圧145/80mmHg, 脈拍85/分整, 体温37.5℃, 腹部:平坦, 軟, 右下腹部に軽度圧痛あり, 筋性防御なし...

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2016/09/05, Vol.113(9), pp.1594-1599
Hauptverfasser: 平山, 尚史, 西田, 淳史, 新谷, 修平, 大崎, 理英, 園田, 文乃, 稲富, 理, 馬場, 重樹, 北村, 直美, 園田, 寛道, 杉本, 光繁, 清水, 智治, 谷, 眞至, 安藤, 朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 CT検査にて術前診断が可能であった盲腸後窩ヘルニアの1例を経験したので, 報告する. 「I 症例」 症例:86歳, 男性. 主訴:腹痛, 嘔吐. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:特記事項なし. 腹部手術歴なし. 現病歴:2014年10月初旬, 夕方より腹痛, 嘔吐が出現し, 症状改善なく, 翌朝当院に救急搬送された. 腹部単純X線および腹部単純CTで, 拡張した小腸を認め, 小腸イレウスが疑われ同日入院となった. 入院時現症:身長164cm, 体重52kg, 血圧145/80mmHg, 脈拍85/分整, 体温37.5℃, 腹部:平坦, 軟, 右下腹部に軽度圧痛あり, 筋性防御なし, 腸蠕動異常なし. 口腔内乾燥あり. ツルゴールの低下あり. 入院時検査成績: WBC8700/μl, CRP2.16mg/dlと軽度上昇を示した. BUN/Cre比の上昇, eGFRの低下が認められ, 腎前性腎障害が考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.113.1594