膵を含む多臓器に同時性病変を有したMALTリンパ腫の1例

症例は61歳男性.体重減少を主訴に当科外来を受診した.腹部超音波検査にて膵頭部に直径8cmの腫瘤性病変を認めた.精査の結果,眼窩,肺,膵,大腸,骨髄病変を認めた.膵病変に対しEUS-FNAを施行してMALTリンパ腫と診断した.肺,膵,大腸,骨髄の生検材料で,IgHの単一遺伝子再構成を認めた.膵に最大病変を有するMALTリンパ腫の同時性多臓器播種と診断した.放射線化学療法を施行して完全寛解が得られた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2016/03/05, Vol.113(3), pp.477-485
Hauptverfasser: 成瀬, 宏仁, 田中, 一光, 八木澤, 允貴, 工藤, 大樹, 堀本, 啓大, 山本, 桂子, 畑中, 一映, 山本, 義也, 下山, 則彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は61歳男性.体重減少を主訴に当科外来を受診した.腹部超音波検査にて膵頭部に直径8cmの腫瘤性病変を認めた.精査の結果,眼窩,肺,膵,大腸,骨髄病変を認めた.膵病変に対しEUS-FNAを施行してMALTリンパ腫と診断した.肺,膵,大腸,骨髄の生検材料で,IgHの単一遺伝子再構成を認めた.膵に最大病変を有するMALTリンパ腫の同時性多臓器播種と診断した.放射線化学療法を施行して完全寛解が得られた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.113.477