食道表在癌における画像強調法併用拡大内視鏡診断の現状と課題

画像強調法を併用した拡大内視鏡は食道表在癌の拾い上げと深達度診断に不可欠となっている.日本食道学会で作成した拡大内視鏡分類が用いられるようになって3年が経過した.EVIS systemとLASEREO systemの白色光による病変認識能,NBI・BLI併用拡大観察の深達度診断能と問題点を検討した.白色光による病変認識率,拡大観察による微細血管診断,深達度正診率はNBIとBLIに大きな差は認められなかった.食道学会分類の問題点はさまざまな血管がB2に分類されることで,B3とAVA-largeの出現率が低いためSM2癌の感度が悪く,MM~SM2癌の差別化が難しい.B2の評価が今後の課題である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2016/02/05, Vol.113(2), pp.214-222
Hauptverfasser: 有馬, 美和子, 都宮, 美華, 石川, 文隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:画像強調法を併用した拡大内視鏡は食道表在癌の拾い上げと深達度診断に不可欠となっている.日本食道学会で作成した拡大内視鏡分類が用いられるようになって3年が経過した.EVIS systemとLASEREO systemの白色光による病変認識能,NBI・BLI併用拡大観察の深達度診断能と問題点を検討した.白色光による病変認識率,拡大観察による微細血管診断,深達度正診率はNBIとBLIに大きな差は認められなかった.食道学会分類の問題点はさまざまな血管がB2に分類されることで,B3とAVA-largeの出現率が低いためSM2癌の感度が悪く,MM~SM2癌の差別化が難しい.B2の評価が今後の課題である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.113.214