膵癌化学療法の進歩

膵癌は診断時に進行していることが多く,多くの症例が切除不能である.2001年にゲムシタビンが登場して,切除不能の膵癌の予後は改善したが,それでも十分な成績とはいえない.ゲムシタビン以外の選択肢が少なく,治療に難渋していたが,最近は,S-1, エルロチニブ, FOLFIRINOX, nabパクリタキセルなどのさまざまな薬剤や併用療法が登場し,どの治療を一次治療に選択すればよいか,かえって難しくなってしまった.ここで改めて,臨床試験や薬剤についてのレビューを行うことにより,個々の患者に適した治療について検討する一助にしてほしい....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/12/05, Vol.112(12), pp.2119-2126
Hauptverfasser: 井岡, 達也, 片山, 和宏, 蘆田, 玲子, 高橋, 秀典, 手島, 昭樹, 左近, 賢人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膵癌は診断時に進行していることが多く,多くの症例が切除不能である.2001年にゲムシタビンが登場して,切除不能の膵癌の予後は改善したが,それでも十分な成績とはいえない.ゲムシタビン以外の選択肢が少なく,治療に難渋していたが,最近は,S-1, エルロチニブ, FOLFIRINOX, nabパクリタキセルなどのさまざまな薬剤や併用療法が登場し,どの治療を一次治療に選択すればよいか,かえって難しくなってしまった.ここで改めて,臨床試験や薬剤についてのレビューを行うことにより,個々の患者に適した治療について検討する一助にしてほしい.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.2119