十二指腸潰瘍に合併した胃十二指腸動脈瘤破裂の1例

症例は73歳,男性.主訴は黒色便.入院時,上部消化管内視鏡検査にて,十二指腸球部に露出血管をともなう潰瘍が認められた.再出血予防目的の内視鏡的止血術時に大量出血をきたしたが,自然止血した.入院7日後,下血にて再検査を行い,内視鏡的に十二指腸潰瘍底に拍動性隆起が認められた.その後,腹部造影CT,腹部血管造影が行われ,胃十二指腸動脈瘤と診断した.十二指腸潰瘍に合併した胃十二指腸動脈瘤はまれであるため,報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/10/05, Vol.112(10), pp.1830-1835
Hauptverfasser: 磯野, 功明, 馬場, 洋一郎, 齊藤, 知規, 熊澤, 広朗, 田中, 宏樹, 松崎, 晋平, 佐瀬, 友博, 岡野, 宏, 向, 克巳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は73歳,男性.主訴は黒色便.入院時,上部消化管内視鏡検査にて,十二指腸球部に露出血管をともなう潰瘍が認められた.再出血予防目的の内視鏡的止血術時に大量出血をきたしたが,自然止血した.入院7日後,下血にて再検査を行い,内視鏡的に十二指腸潰瘍底に拍動性隆起が認められた.その後,腹部造影CT,腹部血管造影が行われ,胃十二指腸動脈瘤と診断した.十二指腸潰瘍に合併した胃十二指腸動脈瘤はまれであるため,報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.1830