潰瘍性大腸炎の経過中に単純性潰瘍を発症し,インフリキシマブが著効した1例

60歳代男性.潰瘍性大腸炎(以下UC)で5ASA製剤にて寛解を維持されていた.経過中,回腸末端に孤発性の深掘れ潰瘍が出現.UCとしては直腸に中等度の活動性所見を認めた.UCに単純性潰瘍(以下SU)を併発したと考え,AzathioprineおよびInfliximab(以下IFX)で加療し,潰瘍は瘢痕化した.UCの経過中にSUを発症した比較的まれな症例を経験し,IFXが著効したので文献的考察を加えて報告した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/09/05, Vol.112(9), pp.1682-1688
Hauptverfasser: 岸, 昌廣, 宗, 祐人, 石原, 裕士, 寺部, 寛哉, 八坂, 太親, 久原, 研二郎, 武田, 輝之, 下河辺, 正行, 森光, 洋介, 宮園, 一博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:60歳代男性.潰瘍性大腸炎(以下UC)で5ASA製剤にて寛解を維持されていた.経過中,回腸末端に孤発性の深掘れ潰瘍が出現.UCとしては直腸に中等度の活動性所見を認めた.UCに単純性潰瘍(以下SU)を併発したと考え,AzathioprineおよびInfliximab(以下IFX)で加療し,潰瘍は瘢痕化した.UCの経過中にSUを発症した比較的まれな症例を経験し,IFXが著効したので文献的考察を加えて報告した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.1682