クローン病診療におけるダブルバルーン内視鏡

クローン病(CD)の診療では内視鏡の果たす役割が大きい.ダブルバルーン内視鏡(DBE)はEGDやCSで到達できない小腸の評価に用いられる.DBEは疑診例における確定診断や,病型診断,病勢の評価に有用であるとともに,小腸狭窄の評価や内視鏡的バルーン拡張術(EBD)などが可能である.今後の課題として粘膜治癒の評価やEBD後のフォローアップ,小腸癌サーベイランスなどが挙げられるが,これらについてのエビデンスはまだ乏しい.CDの小腸病変はこれまで認識されてきた以上に多く,今後はCDと確定診断された症例であってもDBEなどで小腸病変を積極的に検索することが必要と思われる....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/07/05, Vol.112(7), pp.1270-1280
Hauptverfasser: 永山, 学, 砂田, 圭二郎, 矢野, 智則, 小野, 公平, 根本, 大樹, 宮田, 康史, 井野, 裕治, 竹澤, 敬人, 坂本, 博次, 新畑, 博英, 三浦, 義正, 林, 芳和, 佐藤, 博之, 山本, 博徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:クローン病(CD)の診療では内視鏡の果たす役割が大きい.ダブルバルーン内視鏡(DBE)はEGDやCSで到達できない小腸の評価に用いられる.DBEは疑診例における確定診断や,病型診断,病勢の評価に有用であるとともに,小腸狭窄の評価や内視鏡的バルーン拡張術(EBD)などが可能である.今後の課題として粘膜治癒の評価やEBD後のフォローアップ,小腸癌サーベイランスなどが挙げられるが,これらについてのエビデンスはまだ乏しい.CDの小腸病変はこれまで認識されてきた以上に多く,今後はCDと確定診断された症例であってもDBEなどで小腸病変を積極的に検索することが必要と思われる.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.1270