腹痛で発症しHamman症候群を呈した急性発症1型糖尿病の1例

症例は21歳,女性.2013年10月,CT上縦隔気腫をともなう腹痛のため,上部消化管穿孔の疑いで当院紹介.来院時穿孔部位は不明で糖尿病性ケトアシドーシスを呈しており,保存的治療でいずれも改善した.糖尿病は抗GAD抗体陽性で急性発症1型糖尿病と診断した.縦隔気腫と糖尿病性ケトアシドーシスの合併はHamman症候群と呼ばれ,急性腹症の鑑別には本疾患も念頭に置く必要がある....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/05/05, Vol.112(5), pp.856-862
Hauptverfasser: 濱本, 博美, 坂口, 孝作, 室, 信一郎, 佐々木, 恭, 小林, 沙代, 藤澤, 智雄, 名和, 徹, 植木, 亨, 藪下, 和久, 下江, 俊成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は21歳,女性.2013年10月,CT上縦隔気腫をともなう腹痛のため,上部消化管穿孔の疑いで当院紹介.来院時穿孔部位は不明で糖尿病性ケトアシドーシスを呈しており,保存的治療でいずれも改善した.糖尿病は抗GAD抗体陽性で急性発症1型糖尿病と診断した.縦隔気腫と糖尿病性ケトアシドーシスの合併はHamman症候群と呼ばれ,急性腹症の鑑別には本疾患も念頭に置く必要がある.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.856