出血性十二指腸潰瘍をともなった自己免疫性膵炎の1例

84歳男性.黄疸を契機に近医を受診し,IgG4関連疾患にともなう自己免疫性膵炎と診断された.内視鏡的経鼻胆管ドレナージを施行されたが,約1週間後に多発十二指腸潰瘍による出血性ショックとなり当院へ搬送された.複数回の内視鏡的止血術を行った後にステロイドの投与を開始した.十二指腸潰瘍の組織にはIgG4陽性形質細胞浸潤が認められた.IgG4関連疾患に合併した十二指腸潰瘍の報告はまれであり,貴重な症例と考えられた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2015/04/05, Vol.112(4), pp.699-706
Hauptverfasser: 宮澤, 正樹, 鷹取, 元, 荒井, 邦明, 川口, 和紀, 北村, 和哉, 加賀谷, 尚史, 山下, 太郎, 酒井, 佳夫, 全, 陽, 金子, 周一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:84歳男性.黄疸を契機に近医を受診し,IgG4関連疾患にともなう自己免疫性膵炎と診断された.内視鏡的経鼻胆管ドレナージを施行されたが,約1週間後に多発十二指腸潰瘍による出血性ショックとなり当院へ搬送された.複数回の内視鏡的止血術を行った後にステロイドの投与を開始した.十二指腸潰瘍の組織にはIgG4陽性形質細胞浸潤が認められた.IgG4関連疾患に合併した十二指腸潰瘍の報告はまれであり,貴重な症例と考えられた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.112.699